シャワーを浴びているときに思い出してしまうやつ
熱中していたドラマ、「anone」が終わってしまった。
という話をしようと思っていたのだが、それよりも今書きたいものがある。
「ボブネミミッミ」だ。
「ポプテピピック」のコーナー(毎回新コーナー)として流れていたボブネミミッミ。
初めて「みんなのカバッピョ」を見たときの何だこいつ感は忘れられない。
しかし、どこからだろうか、何気ないマンボがサンバ師匠を傷つけたあたりからどはまりしていたのだと思う。もうポプテピではなくボブネミを求めている自分がいた。
最終回はまた素晴らしかった。タイトルコールは毎回取り直しているようなのだが、いつもよりゆっくり、かみしめるようにタイトルを言っていたのだ。
なんだろう、ああいう不真面目なやつがたまに真剣になると感動してしまう現象に名前はないのかな。
なにもない、のは特別なのです
なにもない、といえばもう「パターソン」しかない。
すでに劇場公開は終わっていたのだが、早稲田松竹の再上映に行く機会があった。くそ邦画ならぬくそ洋画っぽかったのでひとりで行く。まあ予想通り、ひとりで行って良かったと思える映画ではあった。ただ違ったのはあまりにも最高なつまらなさだったということ。
とにかくなにも起きない。犬さらいが街に現れたり、双子が幻想のように現れるのだが、それは伏線として扱われずただの風景になってしまう。
どういうことなのだろう?
といってもしょうがなく、この映画はそのつまらなさを楽しまなければならない。
毎日同じバーに通う。ほんの少しの詩を書く。妻の作ったお菓子を食べる。愛犬の散歩をする。
これがいつまでも続けばいい。それをパターソン以上に観客が望んでいる。
そしてもうひとつ。
パターソンにはまった私はジム・ジャームッシュ制覇を心に決めた。そこで同じくパターソンを唯一見ていた友人を誘った。その第一弾が「BROKEN FLOWERS」である。
パターソンの何倍も見やすい。人に勧めるならここからにしたい。
女たらしがひょんなことから過去の女性たちに会いにいくのだが、設定もさることながら画がすばらしい。オープニングの手紙が運ばれるところなんか何回も見たい。
ラストも非常に良い。今まで周りを巻き込んできた側のドンが、巻き込まれる側になるのだ。この転換はすばらしいし、拭えない呪いが余韻として残る。
ジム・ジャームッシュ、完走したい。
「君は永遠にそいつらより若い」だなんて言われるまで知らなかった。
部屋をざっと見渡して、なにを最初に書こうかと悩む。
まあ、23年も生きていれば好きなもので溢れかえってしまうわけだけども、その中から代表として、第一走者として、トップバッターとして書くのはそれなりに恥ずかしくないものにしたいという誰に対して恥ずかしがっているのか。
今の自分が大事にしなければならないものとして、津村記久子のことを最初に書きたい。
初めて読んだのは高校のときで、「ポトスライムの舟」だった。
たしか青山七恵の「ひとり日和」を読んだあとで、それまで重松清ばっかり読んでいた自分にとってその出会いは衝撃的で、なんだこれ、つまらなおもろいな、というなんとも不思議な感覚に陥ったものだった。それがここまで続くとは。
そんなこんなで、芥川賞作品を読んでいけばいいかと短絡的に思った自分は、ポトスライムの舟を手にとった。
でもその時はさほど感動していなかったと思う。ギャグっぽいシーンがあるけど芥川賞とれんのか、とか思ってた。自分の名字を蛇の名前にするところとか。
だけど作者のことは忘れておらず、ブックオフで手に取った「君は永遠にそいつらより若い」が人生を変えたといっても過言ではない。
これはあまりにも、「本」という概念を超えてきた。なんで任天堂とプレステに感謝を述べているのか。なぜ玄関の前でゲームボーイアドバンスに興じているのか。なぜ暗い部屋で黙々と上海をやるのか。
すべてが新鮮だった……。こんなものがあってはたまらない。けどたまらない。それがこの作品だった。
なんか感情的になってしまったけれど、このブログの方針を今思いついた。一通り感想は書くけど、タグ付けをして、後々も同じ作品について追記していきたい。君は永遠にそいつらより若いは絶対にまた再読するし。
書きたいことだけはいつもある気がしてならない
ありとあらゆる自分の好きな物をまとめてみようと思うのだが、どんな媒体を使おうか、2年くらい迷っていた。本当のところ、こうやって書いている今も、こんなブログでいいのかとすっきりしていない。紙がいいとも思ったが、検索ができないし、書き足すのが難しい。じゃあ文書作成ソフトかと言われると、どうにも味気ないような気もする。だから、ブログだ。
とりあえずダラダラと書いてはみたものの、やっぱり続くとは思えない。日記は書けるが、ブログは続かない人生だった。
今回を、「練習」兼「初回」とする。
好きなものが増えすぎると、どうしても好きなのに忘れてしまうのだ。それは好きじゃないのでは、とも思うけど、好きなのに覚えきれないこともある。あと一過性のものとか。
なにはともあれやってみよう。続けばいいな。